作品紹介Works

診療所

大林医院

京都の伏見大手筋商店街の近くで開院されている大林医院は、地域で初めて日曜診察を始めるなど、地域とともに歩み、愛されてきたクリニックです。
2008年の春に、より地域の皆様にとって利用しやすく、愛されることを目指して、近くに移転し新装開院することになりました。
新しい医院は、御影石とステンドグラスによる温かみのある外観に、優しく包み込むような1階の受付・待合、清潔で先進性を感じさせる2階の診察室、木の雰囲気が心を和ませる3階のリハビリ室とで構成されています。

ステンドグラス

大林医院には、玄関に3枚と、 階段に9枚のステンドグラスが 使われています。玄関のステンドグラスは、伏見という場所に合うよう伏見トウガラシを絵柄を使っています。また、階段のステンドグラスは 大きな林と空の模様を抽象的に 表現しています。

木による柔らかい雰囲気の受付

受付は、明るく柔らかな色の木とベージュの大理 石で落ち着いた雰囲気となっています。 旧来の医療施設には無い、温かみのある、落ち着 いた受付です。








バリアフリー設計

大林医院は、バリアフリー対応となっています。 1階には、車イス対応の多目的トイレを設置して おり、点状ブロックの敷設はもちろん、段差の無い建物です。

1階:受付・待ち合い

風の当たらないエアコン

ベッドで寝ている時などに、エアコンの風が直接、体に当たるのは、大きなストレスとなります。 大林医院の処置室と診察室のエアコンは、吹出し口に工夫をし、空気がゆっくりとやさしく流れるようにしています。 これにより、処置室のベッドで寝ている時などでも、不要なストレス無く過ごすことができます。





巻き上げ巾木

大林医院では、清潔さの求められる 2階と3階の巾木を、床材を巻き上げて床と一体的にしています。 この方法によって、巾木と床の間のゴミが溜まりがちな隙間が無くなるので、掃除が簡単に、かつ充分に行うことができ、清潔を保つことが出 来ます。

元気の出るリハビリテーション

3階のリハビリ室の内装は、濃淡のオレンジ色をふんだんに自由で伸びやかに使った大胆なものになっています。 より元気になろうとリハビリに通ってこられる方々が、この部屋に入って、躍動感のある楽しい内装をみることで、元気 な気持ちになれるようにデザインしています。




床暖房

大林医院では、1階から3階までのすべての部屋に床暖房を設置してお ります。 冬場は、足元からのやわらかな温かさにつつまれます。

建築主
医療法人 敬恵会
所在地
京都市伏見区
用途
診療所:内科、外科、肛門科、リハビリ科
担当者
砂山憲一