作品紹介Works

病院

医療法人社団愛成会 京浜総合病院

京浜総合病院は、1958年に川崎市中原区に京浜病院として開設され、地域の基幹病院として⼀般診療・救急医療・予防医学・健康診断など広範囲にわたる医療活動を展開する総合病院です。この度、老朽化した既存病院の隣接地を確保することができ、新病院の移転新築計画につながりました。

新病院全景 左手に既存病院

新しい敷地においては、⾯積の制約があり道路に面する間口も広くなく、限られた床面積で、いかに合理的かつ効率的な平⾯計画を実現するかが課題となりました。計画の中で、隣接する既存病院との境界線の設定の見直しや、バリアフリー法による容積緩和規定を活用し、内部空間の面積を最大限確保しました。1階は感染対応外来・救急処置室、2階は外来・検査・健診部門、3階は放射線部門・手術部門、4・5階は一般病床、6・7階は療養病床で構成された病棟が配置されています。

東側道路からの新病院外観

1階エントランスホール

患者様を迎える1階のエントランスホールは吹抜空間としています。2階に配置した総合受付へは、視線を上階にいざなうように模様付けされた木調パネル貼のエスカレーターで誘導します。

2階 総合受付・待合

2階診察待合

吹抜に面した2階健診受付

2階健診受付は、エントランスホール吹抜に面した一角に配置されています。動線を一般外来と明確に分離し、初めて来院された方への判りやすさを考慮しました。このエリアには人間ドック専用の検査スペースを配置し、それ以外の検査は一般外来部門と共有し、行き来できるように計画しています。限られた床面積の中で合理化した工夫の一つです。

建築主
医療法人社団愛成会 京浜総合病院
所在地
神奈川県川崎市
用途
病院(140床)
構造
鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造
階数
地上8階,地下1階
敷地面積
1385.24㎡
建築面積
1036.15㎡
延床面積
6509.14㎡
竣工年月
令和5年11月
担当者
河津孝治 , 矢木智之 , 池野雄貴