設計コンセプトConcept
病院
健診施設を合築した病院
独立性の高い健診ステーションを1階に併設
神戸大山病院では、病院の建替えに伴い生活習慣病を中心とした予防医学の重要性を広く啓蒙するため、健診・人間ドックを整備されました。
病院に併設される健診部門は病院の検査室や機器を兼用することが多く、健診を受ける方が外来患者と同じ場所で過ごすケースも多くあります。
今回建て替えを行うにあたり、健診ステーションとして専用のエントランス・待合等を設け、一般外来患者との動線を完全に分離した計画としました。
健診ステーション 受付・待合
平面計画の工夫
ー画像診断部門を病院と共用するー
病院に併設される健診部門では、画像診断部門を兼用することが多く、そのため外来患者と健診部門利用者の動線が交差するケースが見受けられます。
この建物では、MRI・CT・X線TV等の画像診断の部屋を外来部門と健診部門の間に配置し、両側から利用できるようにすることで、外来患者と健診受診の方が顔を合わすことが無いように計画しました。
そうすることで、スペースの効率的な利用と、高額な放射線機器の有効的な活用が可能となりました。
また、健診ステーションは回遊型の廊下とし、利用者にわかりやすく無駄のない動線となっています。
1階平面図
健診ステーション 画像診断待合
一般健診スペース
レディースドック(婦人科健診)
婦人科検診エリアは、女性特有の疾病検査を受けられる方へ配慮し、婦人科検診専用待合を設けています。
婦人科健診専用の診察室、検査室(マンモグラフィ室等)へは、婦人科検診専用待合から直接利用できるよう計画されています。
婦人科健診エリア