作品紹介Works
病院 / 透析
堀ノ内病院 増築
外観
外観
夜景
概要
埼玉県新座市で、1980年開設し「地域の人々と共に作り、信頼される医療」を目指し、地域に密着した急性期医療として170床の病床、50床の透析センターを有する病院です。 今回の計画では、既存病院に隣接して新棟を増築して、外来診察部門、病床101床、透析センター50床、手術部門、健診センター等を移設し、新棟・旧棟を合わせた再編成を行います。
全体計画
東西に長く伸びた増築棟の1階西面は、外来・病棟の玄関として、新たな病院の顔となるので、ガラスのカーテンウォールでモダンで清潔感の感じられる外観としています。 また、東面も透析センターの正面玄関として、外来患者との混合が無い計画となっています。
東西に通り抜け可能な地下車路に降りることで、地下に救急搬入口と救急処置室、4階の透析室に直接エレベーターで行ける透析送迎の玄関があり、外来診察との動線を区分しています。
利用される皆様や地域の皆様に安全な病院環境を提供するため、災害時での対応として、井戸水を利用することとし、自家発電機装置とともに、停電時でも透析治療などの医療を継続することが可能になるようにしました。
フロア構成:
4階 透析センター:外来透析42床、入院透析8床
3階 病棟:一般病床52床
2階 病棟:一般病床49床、手術・中材部門
1階 外来診察部門、放射線・内視鏡検査部門、健診センター
地下1階 救急出入り口・処置室、透析送迎出入り口
外来診察・検査部門
木目調を基本とした内装の受付・待合から、東西に伸びるコリドー(廊下)を通って、外来診察室、放射線部門、内視鏡検査室、処置室などのエリアへ、明快なサイン計画によって分かりやすく導かれる計画となっています。
外来受付待合:木目調を基本とした優しく温かみのある空間です。
コリドー(廊下):東西に突き抜けたコリドーは、明快なサインにより分かりやすく患者様を導きます。
病棟
病棟は、利用される皆様により快適で安全な環境で医療を受けることができるように、1床あたり8㎡以上の余裕のある4床室と個室、10床の重症患者室が、見通しのよいスタッフステーションの周りに配置されています。 内装は、落ち着いた木目調を基本とし、優しい雰囲気の病棟となります。
スタッフステーション
4床室:一人当たり8㎡以上の広さと、大きなガラスの明るい病室です。
個室:全室トイレ付き。ユニットバス付き、陰圧対応の部屋もあります。
重症患者室(10床):個人透析にも対応した病室です。
透析センター
外来透析室は、無柱空間とすることで、スタッフステーションから全ベッドが容易に見渡せるようになっています。また透析を受ける患者様の為に、ゆう設計空調の採用による緩やかな空気の流れで温度をコントロールすることで、冷房の冷たい風が直接当たる不快さをなくすと同時に、間接照明にすることで仰向けになったときの眩しさも無くしています。 入院透析室は、外来透析室と大きなガラススクリーンを間に挟むことによって、患者を区画しつつ同時に見守れるようになっています。また、単独のの隔離個室も設けてあります。
外来透析室:無柱にすることで障害無く見渡せます。
入院透析室:外来透析室のスタッフステーションからガラス越しに観察ができます。
- 建築主
- 堀ノ内病院
- 所在地
- 埼玉県新座市
- 用途
- 病院
透析センター:外来透析42床、入院透析8床、
病棟:一般病床52床、一般病床49床、
外来:放射線・内視鏡検査、健診センター
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 階数
- 地上4階、地下1階
- 延床面積
- 6,334.74㎡(増築部分)
- 竣工年月
- 平成28年10月
- 担当者
- 河津孝治 , 山崎慎二