作品紹介Works
病院 / 透析
社会保険横浜中央病院 改修
2階改修 1・3階 内装改修
改修計画を立てるにあたり、リニューアルの目的を明確にした上で、どのような改修を実現させていくか、病院職員の皆様と綿密な打合せ行い、設計主旨を決定しました。
■リニューアルの目的
1.CKDの総合一貫治療の拠点病院へ
2.健康管理センターの再編成
3.チーム医療センターの創設
4.エントランスホールのリニューアル
5.分かりやすさの向上・患者サービスの向上
■具体的な改修項目
~1.CKDの総合一貫治療の拠点病院へ~
・腎機能改善外来の創設
・チーム医療の集約化
・日本初の目標達成型厳格治療の実践
・CKD治療の地域医療への貢献
<CKDセンター>
・慢性腎臓病患者様の為の透析室や化学療法室、集約化したチーム医療が行える指導室を配置しています。
<配置計画>
・透析室:スタッフステーションから全体を見渡せる配置計画としています。
・入口近くに入院患者様のベッドや隔離対応個室を配置しています。個室の壁は大きなガラス面とし、 スタッフステーションからでも患者様を確認できる環境にしています。
<照明計画>
・透析治療中の患者様の眩しさ軽減の為、天井の一部を下がり天井とし、直接光源が見えない間接照明を設けて います。また、穿刺処置時の明るさを確保する為に処置灯を設置しています。
<デザインコンセプト>
・長時間治療される患者様に配慮し、落ち着きがあり、身近に感じてもらえる空間を創るため、住宅で使われている色で全体を構成することを考えました。
透析室(改修前)
透析室(改修後)
重症患者用透析室
化学療法外科
~2.健康管理センターの再編成~
・健診機能の再編成(患者やスタッフの合理化)
・受診者の方のスムーズな動線
・中央の受付での一括管理
・待合スペースの分散配置
<配置計画>
・今まで各階に分かれていた健診機能(1階ー胸部X線、2階ー健康管理センター、3階ー内視鏡室)を2階に再編成し、健診をワンフロアで行えるよう再編成することで、患者様やスタッフの合理化を図っています。
・健診センターの場所は病院の2階正面に配置しました。健診の検査室等の配置は、受診者動線が出来る限り重複しないよう配置し、中央の受付で一括管理できる様に構成しています。
・ 健診のために新たに設ける胸部X線室周りに待合スペースを配置し、患者様の待ち時間へ配慮しています。
<デザインコンセプト>
・年に1回の健診を、ゆったりとした気持ちで過ごしてもらえるよう、木目調の仕上げ材を使った落ち着きある空間を創ります。
健康管理センター(改修後)
健康管理センター(改修後)
~3.チーム医療センターの創設~
・患者様とご家族のクオリティオブライフ(生活の質)の維持、向上
<改修項目>
・相談室、指導室新設
~4.エントランスホールのリニューアル~
・新しい病院の顔
<照明計画>
・少し暗いイメージがあるため、間接照明やブラケット照明を設置し、やわらかな光に包まれたホールとします。
<内装計画>
・大理石のカウンターや壁面は既存のまま残しますが、天井は白く塗装し、床材は明るい色のビニール床タイルで仕上げます。
エントランスホール(改修後)
受付まわり(改修後)
~5.分かりやすさの向上・患者サービスの向上~
・サインの再整理
・診療部ごとのテーマカラー
<サイン計画>
・患者様の院内の移動を出来る限り分かりやすくするため、棟や診療部ごとに色を設定します。
・既存の乱雑な広告等を整理する為、掲示板を各診察室廻りに設置します。
A棟廊下案内サイン
2階フロア案内サイン
C棟廊下案内サイン
健康管理センター受付
- 建築主
- 社団法人 全国社会保険連合会
- 所在地
- 神奈川県横浜市
- 用途
- 病院
- 担当者
- 河津孝治 , 田淵幸嗣 , 山崎慎二