作品紹介Works
高齢者
特養 竹の里ホーム 増改築
増築前の状況
増築後
築18年の従来型特別養護老人ホームでの増改築計画です。 年々変わりゆく入居者の方々の状態と、それに伴う介護方法の変化を考えた時、特にトイレ廻りの環境改善は、入居者・介護職員の皆様にとっても、強く求められていることでした。 日常的に利用する部分の環境改善や、既存のラウンジスペースの有効活用を検討し、増改築計画を行いました。
1.トイレの増設・改修
既存のトイレは、車椅子対応としては少し狭いもので、トイレの数も増やしたいとの要望でした。
建物全体との配置関係も検討し、既存の庭部分にトイレ・備蓄倉庫棟を増築することとなりました。
既存建物との接続部分には、ポイントとなる黒い木目のクロスをはり、トイレ棟のサインとしました。手摺や補助器具を設置した車椅子対応の広いトイレを増設しました。
各トイレは個室とし、窓を設置しました。
2.ラウンジスペースの活用
特養フロアの食堂に隣接して、対面カウンターキッチンのあるラウンジがありましたが、入居者の方に合うスケール感のスペースに改修しました。 大きな対面カウンターは撤去し、ラウンジの一部に静養室をつくりました。 キッチンは新しく入れ替え、収納部分は施錠管理できるようにしました。 また、廊下に置かれていた複数台の車椅子が収納できるスペースも設置しました。 対面カウンターキッチン跡の床は、貼り替えることが必要でしたが、既存の床材との取り合いはポイントとなる模様張りを行い、空間のアクセントとなるようにしました。
改修前
改修後 対面カウンターを撤去 静養室・車椅子収納も配置
- 建築主
- 社会福祉法人 海印寺徳寿会
- 所在地
- 京都府長岡京市
- 構造
- 改修部/鉄筋コンクリート造 増築部/鉄骨造
- 延床面積
- 増築床面積:39.2㎡
改修床面積:117.61㎡
- 竣工年月
- 平成26年11月
- 担当者
- 岩﨑直子