作品紹介Works

高齢者

特養 しゅうざん

ADLが低下した高齢者や、認知症の方にも安心で快適な生活をしていただける様に、以下のポイントを重視し、利用者の自立を促進する住環境づくりを目指しました。

「四季のうつろいを感じる癒しの住環境づくり」
周辺の山河、自然豊かな京北の自然環境から突出しないよう、建物には勾配屋根を設け、高さを抑え、外観はアースカラーを基調としました。また、ユニットのリビング(共同生活室)、居室は、景色や当たりの良い面に配置し利用者が自然を感じられる様にしています。

「ご利用者個々の生活リズムに合わせた住環境とケアの提供」
平面計画は、2ユニット1グループのプランとし、スタッフルームと水廻りをつなぎ、ユニットの独立性をゆるやかに保っています。浴室は介護用ユニットバスとリフト浴の2種類あり利用者の要介護度により使い分けが可能です。2ユニットのスタッフ連携、夜間のスムーズな介護と可能とします。
ユニット以外の場所にも、地域交流スペースや談話コーナーを設けています。そこに面して中庭があり、思い思いの場所で過ごすことができます。

ユニット内の床は全て二重床を採用し、転倒時の衝撃をやわらげる配慮と再生可能エネルギーによる床暖房をふんだんに取り入れ、見守りの中で安心した快適に過ごせるユニットをなっています。

建築主
社会福祉法人 北桑会
所在地
京都市右京区京北
用途
特別養護老人ホーム
構造
鉄筋コンクリート造
階数
地上2階
延床面積
2,383.06㎡
竣工年月
平成25年6月
担当者
近藤吉広 , 亀田学