作品紹介Works
透析 / 診療所
医療法人社団優人会 優人クリニック 新装工事
東京都練馬区にある透析クリニックの新装工事。
患者数増のため、現在診療しているビルの空きフロアに25床の透析室を新装する工事です。
階高が低いテナントビルですので、梁型が室内に出てきます。それを極力意識させない工夫として、天井の見え方についての検討を繰り返しました。天井を意識させず広がりを与えるためには、天井に設置される機器が少なければ気になりません。穿刺時の懸念はありましたが、他のフロアでも間接照明のみを点灯させて穿刺しているということで、全般照明は無くし、空調室内機もコンパクト型を採用しました。
透析治療時の快適性についての配慮は以下の通りです。
・間接照明による治療中のまぶしさ軽減
・通路部分に設置した空調室内機を2方吹出とし、ベッドへ流れる風を極力少なく
・既存サッシの室内側に窓を設置し、外気負荷の軽減
・新装工事前のスケルトン状態時に窓と躯体の隙間及び断熱材の厚みを確認し、隙間を充填させ、断熱材の増吹を行う
・階段室から室内への扉が開き戸であったため、防火設備対応の自動ドアに変更
透析室(スタッフエリア):カウンター高さはファイルの大きさで決定
透析室(スタッフエリア):カウンター高さ及び段は備品の大きさで決定
透析室内のワークスペース
透析室(手前のコの字型部分は運営中の廃棄物置場)
- 建築主
- 医療法人社団優人会
- 所在地
- 東京都練馬区
- 用途
- 診療所(無床)
- 構造
- 鉄筋コンクリート造 6階建
- 竣工年月
- 2018
- 担当者
- 田淵幸嗣